妊娠中社員向け研修の社会背景
1)社会背景
①出産後女性の現状と企業のリスク
現在、企業を取り巻く社会環境は大きく変化しています。少子高齢化の進展により、今世紀末には日本の人口は半減するとも言われています。それに伴い、「働き手」となる労働力人口も、今後大幅に減少していくことが見込まれています。そこで重要となってくるのが、「女性活用」です。
2010年以降の男女別就業者数の増減を見ると、男性はおおむね減少傾向が続いているのに対し、女性の就業者数は増加傾向が続いていることが分かります。すなわち、企業が必要な労働力を確保していくうえで、女性の活用は必要不可欠と言えます。
②出産後の女性の退職率
国立社会保障・人口問題研究所が実施した「第15回出生動向基本調査(夫婦調査)」によると、第1子妊娠・出産を機に退職した女性は、全就労女性の46.9%にも上ることが明らかになりました。さらに、2017年に退職した出産後の女性のうち、25.2%が、退職理由について「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の大変さで退職をした」と回答していることが明らかになりました。
③出産後に女性が退職することで生じる企業の損失
出産後に女性が退職することにより、企業が被る損失は、少なく見積もって年収相当分と見込まれます。出産を機に退職した女性の多くが退職理由として挙げている「仕事と育児の両立の大変さ」を取り除いていく取り組みを行うことは、企業が競争力を維持し、発展していくために必須です。
2)企業が産後ケアに踏み出すべき理由
①自治体が行う産後ケアの実態
産後うつの問題が注目を集めるようになる中で、産後ケア事業の一環として、平成21年から乳児家庭全戸訪問活動が始まりました。一方で、乳児家庭全戸訪問活動以外の産後ケアを実施する自治体はわずか26.2%にとどまっており、予算や人手不足などの理由により、今後も迅速な産後ケアの充実化は期待しづらい状況にあります。
②企業が産後ケアに取り組むメリット
企業の産後ケアへの取り組みは、社員への研修や福利厚生の拡充だけでない数多くのメリットが見込まれます。
社内的なメリット
- 仕事に習熟した女性社員の離職率を下げ労働力を確保
- 退職率低下による採用・教育コスト削減
- インクルージョンへの取り組みによる既存社員のエンゲージメント向上
社外的なメリット
- 労働人口の減少・採用激化の中で企業が生き残るために欠かせない人材採用力の強化
- SDGs,ESG観点の強化による企業ブランド向上により、人・資金が集まる企業へ
“SDGsへの消費者・転職者の注目”
SDGs目標やESGに含まれている「ジェンダー平等」や「健康と福祉」は産後ケアにより実現可能となる。特に20~30代の消費者はSDGs目標やESGの認知度が高く、取組みをする企業を選ぶ傾向が強まっている。
“ESGへの取り組みによる企業価値向上”
日本のESG成長率は300%以上に昇り、投資の際にESGへの取り組みを考慮する人は約78%にのぼる。SDGsやESGへの取り組みは企業価値を向上させ、売上のみならず、投資家からの資金が流れてくる大きな要因となる。
3)なぜLucorが提供するのか
①リアルなママの声を反映し出産後もフォローするプログラム
Lucorは0~2歳児の親御様を対象としたママ向けオンラインコミュニティを運営。産休・育休中の方も多い実際の会員の声を反映した真に必要な知識を学べるプログラムを提供しています。また、研修受講者の出産後フォローのためにPULMO受講に使えるクーポンを発行しています。
②選びぬかれた講師群
Lucorがお付き合いしている講師は、総勢50名以上。小児科医、助産師、看護師、理学療法士などの医療専門家はもちろん、豊富な経験とさまざまな専門知識をもった講師まで、その人脈は多岐にわたります。必要に応じて、産後女性の相談にのることが出来る講師のご紹介も可能。Lucorならではの豊富な人脈で、出産後の女性の悩みや不安の解消を実現します。
③「復職後も意欲的に働ける」ことを目指したプログラム
単に復職するのではなく、復職後も意欲的に働き続ける状態にすることがLucorの目指す姿。研修は「知識の習得」に始まり「実践」へ段階的にプログラムされています。また、妊娠中・パートナー・上司など異なる立場の方々に同時に受講いただくことにより復職後の準備をより効果的に行うことが可能となっております。
具体的な研修内容は下記よりご覧いただけます。